ジャーマンな小学生 其の②

地元の仲間と久しぶりに飲んだ。

いやー、笑った。

どうも、福笑いおじさんです。

前回までのあらすじ

小学校の帰り道に、子猫を手に抱えて困っているドイツ人女性と遭遇する。

彼女の名前は小林マルゴ。

近所の猫屋敷に案内して、子猫を引き取ってもらう。

その後仲良くなり、英会話レッスンをしてもらうことになった。

そして、突然の別れてが訪れる…。

マルゴのプレゼント

『ドイツに帰ることになった』

どうやら、旦那である小林さんと離婚することになったらしい。

突然の別れを告げられ、寂しかった記憶がある。

なにやら、お別れのプレゼントを渡したいとマルゴは言ってきた。

何か聞いてみた。

『カッコイイ、ジテンシャ、アルヨ。』

と。

マルゴの家に行って、その自転車を見せてもらった。

『おおー、カッコイイ』

競輪選手が乗ってるような自転車だった。

小学生には、たまらなくかっこよく見えた。

『ほしい!ちょうだい!』

マルゴありがとう。

お礼を言い、マルゴとお別れをした。

さっそくサイクリングや。

早く乗りたくて、うずうずしている。

しばらく乗ってなかったのでタイヤの空気が入ってない。

マルゴには、空気を入れれば大丈夫とプレゼントしてもらった。

よし、空気を入れよう。

『プシュー』

『プシュー』

前タイヤ、後ろタイヤ、何度入れても空気が抜けていく。

完全にパンクしてやがる。

なぜマルゴよ、これをプレゼントした?

これじゃ、走れない。

でも走りたい。颯爽と走りたい。

このまま諦めることはできない。

自転車屋さんに持っていき、修理を依頼した。

『こりゃー中のチューブが、いかれちまってる。交換しないとダメだ。』

いやいや、パンク修理のお金しか持ってない。

交換なんてできない。

でも乗りたいんだ。颯爽と走りたいんだ。

熱意を持って、自転車屋さんに伝える。

『…分かった。応急措置だが、やってみる。でも、直ぐにダメになると思うぞ。』

小学生の熱意が伝わった。

しばらく待つことに…。

『ほら、出来たぞ。気を付けな。』

ありがとう自転車屋さん。

前タイヤも後ろタイヤも、空気がパンパンに入ってる。

よし、走れるぞ。走れるんだ。

アスファルトの上を爽快に飛ばす。

速い。速いぞ。

200メートルくらい走った時だった

『パンッ!』

前タイヤ後ろタイヤ共に、破裂した。

おいマルゴ、いい加減にしなさい。

おわり

で:740(1150) き:900(2100)

おまけ

猫屋敷で、油絵習ってたのを信じてくれない人がいます。

まぁ、噓っぽいですよね笑

なので、コレクションを公表します。

どうぞ。

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